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文教堂、エイシン買収で揺れる業界

 「文教堂によるエイシン買収」報道で業界が揺れた。

 日経新聞10日付朝刊のわずか16行--7センチ程度のベタ記事ではあったが、エイシンが運営するブックストア談は全8店舗で75億8000万円を売上げていた主要ナショナルチェーンだけに、衝撃も大きい。

 小社では文教堂の協力もあって、9日夕刻にホームページで第一報を伝えることができたが、その後の問合せの多さが関心度の高さを表している。

 出版社や取次会社からはエイシンの親会社、ポーラ化粧品本舗はなぜ子会社を手離すのか? ブックストア談は儲かっていたのではないか? とくる。

 無論、“いい物件”だからこそ、文教堂が買収したのだが、ポーラ側の莫大な化粧関連商品の開発費用がキャッシュフローで必要だったというのが、なんとなく真相に近そうな噂話である。

 エイシンには、とある件で取材申込みをしていた。そればかりか、文教堂の嶋崎副社長には飯田橋店出店について、情報交換を重ねていた最中であったから、私自身、正直一番驚いた。そして、どこに目をつけて話を聞いてるんだと情けなくもあった。

 エイシンの従業員も「寝耳に水」で、困惑している様子。

 注目される買収額については、監査法人による調査を経て、9月20日の文教堂役員会までに決まると思われる。

 詳しくは本紙9月12日号に掲載するが、取材に応じてくれた嶋崎副社長は「ブックストア談は本当にいい店が多いですね」と語り、加えて「人材も本当に素晴らしい。店をみればわかります」と語る。

 「驚くようなチェーン書店もM&A斡旋会社から候補にあがっている」というが、ブックストア談は「そのなかでも群を抜いていた」という。

 本の店岩本、内田屋書房につづく買収劇、文教堂のシェアはどこまで拡大されるのだろうか。文教堂の総売場面積はいま、日本の書店売場の3%に相当すると推計されるが、一体どこまで売場シェアを拡大するのだろうか。

 CCC、宮脇書店、文教堂の勢力地図はデータとして作っておかなければいけない、と思った。

編集長 丸島基和

(2002/9/10)

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