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神保町BFの読者謝恩

 爽やかな秋晴れに恵まれた神保町ブックフェスティバル。今年も多くの読者を呼び、賑々しく行われた。

 今年は靖国通りにも古書店の販売ブースが立ち並び、すずらん通り、さくら通り、白山通り、その周辺の路地に本の香りが立ち込めた。

 といっても実際は、飲食店が出展するカレーやじゃがバターやお好み焼きの匂いがゴチャゴチャに混ざり合ってたっけなぁ〜。

 三省堂書店神田本店の方から聞こえるサンバのライブが始まり、目と耳と鼻でお祭りムードが感じられる。

 まずは、小学館、集英社前の児童書コーナーから足を踏み入れ、さくら通りに入る。

 東京組合が出展するワゴンの中をのぞいていると、「おーい、丸島君が読む本だ」といって1冊を差し出してくれる書店の方。200円支払って、すずらん通りにむかう。

 16年目ともなると、バーゲン販売も皆、板についている。近年ではマルBの印をつけずに出品している社も多く、その対応は出版社毎に異なってもいる。マルBの印や赤線を本の「のど」に付けるのは、「せっかくの本を汚してしまう」と公正取引委員会の提言もあり、汚損本でもきれいなまま(?)バーゲン本とする考えもある。

 各出版社のブースでは「初日は良くて、2日目はイマイチの売上げ」という声が多い。

 それは初日の朝一番に古本屋さんが売れ筋をまとめ買いするからで、それはもう恒例にもなっている。

 最初からその売上げを見込んでいる出版社もある。また、古書店対策として、わざとマルBの印を押す出版社もある。その出版社は「マルBを押すと、本当は読者謝恩にならない」と公正取引委員会と同じ懸念をもちながらも、古書店が仕入れにくいよう赤いハンコを押している。

 売れ筋の良い本を古本屋さんでなく、一般の読者へ安く提供したいと考えるからだ。

 なんだか、頭が混乱してしまうが、いずれにしても読者の利益を考えてのことである。

 価格についても「最近、値引き交渉をするお客さんが減ったような気がする。言ってくれれば、安くするのに」と言い、読者との対話を楽しみにしている方もいる。

 あちらこちらにいる業界関係者の方に挨拶をするだけでも、時間はアッという間に過ぎていく。普段、歩き慣れている通りなのに往復するだけで、4時間近くもかかってしまった。

 雑誌やコミックスについてもワゴン展開すれば、もっともっと多くのお客さんが来るのではないかなどと思いつつ、会場を離れた。

 

社長 丸島基和

(2006/10/30)

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