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遊びも仕事も

 4月22日、東京の椿山荘で大阪・田村書店の田村治良さんを偲ぶ会が行われた。会場には業界で親しくされていた出版社や書店の方々220人が駆け付けて故人を偲んだ。16日には大阪でも同会が行われ100人以上参席した。

 人を楽しませる名人・治良さんのファンは多く、どんな時でもまわりを明るくさせた。こんな私にでさえ、満面の笑顔で声をかけてくれていた。

 田村書店は全国の書店のなかで特別上位の大手ではないが、その存在感はピカイチ。出版社は皆、治良さんのキャラクターと本を丁寧に売ろうとする店舗に魅せられて出張に出向く。

 当日、勝木健俊会長(勝木書店)、佐藤隆信社長(新潮社)、渡辺淳一氏の挨拶も気持ちがこもっていた。

 出版社の有志は在りし日の姿を後世に残そうと、治良さんの本をつくり、大阪屋で販売も始めた。治良さんの人柄が田村書店の信用をつくったといったら言い過ぎだろうか。

 9日に亡くなった池田書店の池田菊夫さんもそうだった。人が好きで、お酒が好き。歌手・鶴田浩二さんとは無二の親友であるなど、人脈は業界に止まらず、ゴルフ界などどこまでも広かった。

 小泉前首相がブッシュ大統領と私服で会談していたことがあったが、その時着ていた青いワイシャツは、あるメーカーからお願いされた菊夫さんが、首相に着せていたものだった。そんなエピソードを自慢げに話し、周りを笑わせた。

 ゴルフでは私が「パッティングを教えて下さい」というと「まずは入るパターを買うこと」と言って、30分以上の勉強会が始まる。ある日、「俺は先が短いから、今から言うことをテープにとっておいてくれ」といわれ、私を困らせもした。

 仕事の話しも、遊びの話しも一生懸命なお二人だった。

 

社長 丸島基和

(2008/4/28)

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