出版業界スケジュール 情報掲示板 連載コラム 編集長のページ 出版業界 専門紙 新文化

外の評価、内の評価

 日常、仕事をしていれば評価というものが付いて回る。仕事だけではなく遊びでも家庭でも、社長でもアルバイトでも、どんな場面でも人と接触していれば受けた印象から自然発生してくるものかもしれない。

 なかでも出版社の営業については、書店や取次会社、他の出版社から信用を得ている方も大勢いるが、時に社内の評価が低いなんてことも少なくない。委託で配本した後に、補充注文や仕掛け販売で促進する営業マン。返品が書店にとっても出版社にとっても利益にならないことを知っているから、「無理」をしない。角度を変えて提案する。

 書店の規模や売行きに応じて自重しながら、それでも長く置いてもらおうと懇親を深めて理解を求める。その場所が喫茶店であったり、居酒屋になったりすることもある。遠方でも書店の開店に足を運んで挨拶し、仁義を切るのも必要なことである場合が多い。

 書店事情をわかっているから「適正な数」で受注する営業マンは、社内では直接取引きをする取次会社にすら1回も行ったことのない上層部から前年を下回る売上げを指摘され、「遊んでいるくせに、金ばかり使う」と評価される。いわゆる板ばさみ状態。要は程度次第ということなのだが、感情論にもなりかねない。

 ある日、ゴルフ場で書店の社長とカートに乗っている時、向こうのラフにいる出版社の営業マンを目で追いながら「あいつは社内でいろいろ苦労をしているんだ。書店にとっては優秀な営業なんだから、君が応援しなくちゃダメだぞ」と言われた。

 実際、私には何もできないのだが、「はい」としか答えようがなかった。

 編集部でも流通のことを知らない方がまだ多く、営業マンは「外の(人の)方が中(社内)よりも信頼できる」なんてキレちゃうこともある。業界ではよく三位一体とか言われるけど、出版社の営業部以外はその意識が低いというか、理解されていない。

 困るのはゴルフが仕事の評価に繋がるケース。マナーやエチケットならいざ知らず、スコアが良い人が評価されてしまうことがある。その逆に上司より良いスコアをだすと「出る杭になってしまい打たれる」こともある。「仕事をしてない証拠だ」なんて本気で言う人がいたりする。だからゴルフが嫌いなのである。練習は好きだけど・・・。

 

 

社長 丸島基和

(2008/12/4)

バックナンバーへ

購読お申込み
「新文化」案内
会社概要
アクセス・地図
出版物
お問い合せ
メール送信
リンク

新文化通信社