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フォーク曲げと書店の改善策

 メンタリズムでフォークを曲げたりするDaiGoさんが8月1日、ダイヤモンド社から上梓する『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』の出版記念セミナーを書店員に向けて行った。

 マジシャンのような人が、書店に自著をアピールする類の会と思って出向いたが、当日は「売上げが上がる陳列法」「来店者の店内回遊時間を長くさせる方法」「人の心を動かすPOPの書き方」など、書店の課題について触れ、まるでコンサルタンティングのプレゼンテーションを見ているようだった。

 業界人による成功事例は、これまで何度も取材をさせていただいているが、DaiGoさんの話は私にとって新鮮だった。それはある書店の方も同じといっていた。

 DaiGoさんはまず、書店と取次会社の3人を前によんで、5種類の色のついたサインペンを1本ずつ選ばせ、目を覆ったDaiGoさんがその色をあてる。それだけでなくその書店員の性格や環境も当ててしまうのだった。テレビで見たことのある光景だが、実際この目で見るとやっぱり凄い。

 これはDaiGoさんによると、マジックではなく、会話のなかでの表情や目線の変化、服装、または身に付けているものなどからヒントを得ているという。色当ては会話の中で「擦り込み」をしているので、自分で決めているのではなく、DaiGoさんに決めさせられている≠フだそうだ。

 当てられた取次の方も驚いていたが、書店店頭にもその「擦り込み」が活用できるというともいう。そんなことに疑い深い私も、そんな技をみせられるとその気にさせられてしまう。POPは「購入者のキャラクターを見抜いて、その人に書くつもりで」または「『涙がでました』と書くなら、『涙がでて、元気になった』と書いた方がいい」など、具体的に指示する。読書をしているポスターを店内に貼って、読書のイメージを鮮明に残すアンカリング効果など、人の心理と購買動機は結び付けられるということらしい。その詳細は新聞で紹介する。

 懇親会では、フォークを曲げて、ねじって、たたんで、POP立てをつくって見せる。会場の盛り上がりが一段落した後、私はこっそり「そのフォークの曲げ方を教えてください」と申し出た。DaiGoさんはすぐに教えてくれた。言われた通りにやると本当に曲がった。

 マジックじゃない。やればできる程度のことだった。DaiGoさんはその曲げたフォークを切って見せた後、私に「基本ができれば何でもできます」と言った。


講演会のあとでDaiGoさんを囲む出席者たち
 

社長 丸島基和

(2013/7/18)

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