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自己破産の碧天舎、債権者説明会

更新日:2006年4月6日

4月6日午前10時から東京・霞ケ関の弁護士会館で行われ、山本裕昭社長、水野晴夫取締役(ハイランド社長)、申請代理人の神田元弁護士が出席した。
まず山本社長が「全責任は私の経営の未熟にある」と頭を下げ、続いて神田弁護士が「4月5日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた」とし、3月31日現在の財務状況について「8億2400万円の債務超過であるため、配当はできない」と説明。
この発言を聞き著者たちが怒り、その後の神田弁護士の説明を割愛し、長時間に渡る質疑応答に移行した。
250人を超える、金を支払ったが本が出版されていない自費出版の著者たちが、「資金集めだったのか」、「破たんは目に見えていたのではないか」などと、山本社長らに詰め寄った。著者が最も訴えていたのは「本か原稿を返してほしい」という点。神田弁護士は「碧天舎は倒産したため、出版契約は解除される」とし、書籍の在庫は大村紙業にあり、原稿は「会社内にあるが、どの原稿がどこにあるかは分からない。しかもすでに、会社は管財人の田川淳一弁護士の管理下。そういう申し出があったことを伝える」と話した。
山本社長の説明によると、碧天舎は創業時から赤字経営で、ビブロスと山本社長個人だけで約6億円を同社につぎこんでいたが、赤字体質は改善できなかった。とくに、広告出稿や書店への流通経費がかさみ、営業収益段階で赤字、「事業収益の見通しが甘かった」のが破たんの要因という。自費出版ビジネス自体に問題があるのかという記者の質問については「コメントしたくない」と話している。
製作段階のものや、すでに完成した書籍については、「今、他の出版社に引き継いでもらえるよう、交渉している」(神田弁護士)。市場在庫のある書籍については、「書店のもので返品されて返ってくるかは、取次会社次第ではないか」(山本社長)と話している。
今後は破産管財人の田川弁護士が事後処理に当り、7月31日に行われる債権者集会をメドに破産手続きを終える見通し。


説明する経営陣と弁護士





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