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出版梓会、創立60周年を祝う

会員出版社107社で組織する出版梓会は12月11日、東京・丸の内の東京會舘で創立60周年を記念して祝賀会を行い、会員社・取次会社・書店など総勢240人が参集した。
同会は1948年7月、有斐閣の江草四郎氏を幹事長に出版社42社で設立。業界で最も歴史の長い出版社団体である。49年には「出版ダイジェスト」を創刊、50年には綜合図書目録事業を開始した。同年には「東京駅文庫」や「名古屋駅文庫」を開設するなど精力的に活動していたが、57年に日本書籍出版協会が発足することで、書協の組織強化を優先させる議論が紛糾し、存廃の危機もあった。
84年に社団法人化し、翌八五年には梓会出版文化賞を制定。現在では経営・流通・制作など12の委員会を携え、経理処理なども含めた出版事業全般の研修活動も盛んである。
当日は菊池明郎副理事長(筑摩書房)が東京国際ブックフェアでの著者講演会やブース出展などの記念事業を報告。
続いて、大坪嘉春理事長(税務経理協会)は、設立時の紙の統制、正味運動から書店ストに発展したブック戦争、オイルショック、再販・消費税問題などこれまでの難局を振り返り、「60年間無事に乗り越えられてきたのも先人や会員1社1社のおかげ。感謝します」と述べた。
また、雑協の村松邦彦理事長(主婦の友社)は昨年、書協と雑協が合同で創立50周年を祝ったことを伝え、書・雑協より前に結成した出版梓会の先人たちの先見性を讃えた。
この後、日書連の大橋信夫会長が祝辞。書協の小峰紀雄理事長が乾杯の音頭をとった。
「梓」は出版の原点である木版刷りの版木に使われていた木の名前。「梓に刻む」といえば出版することを指したという。また、梓は弓の材料だったことから「あずさ弓、ひとたび放てば戻らず、人の心を射る」。つまり本が返品されないで人の心に届けという願いから命名されたことが司会を務めた黒須雪子理事(二玄社)から披露された。

(本紙2008/12/18号掲載記事から)
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