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中部トーハン会、高須会長など 「変化」に言及
 

書店・出版社など448会員で組織する中部トーハン会は10月22日、名古屋市内のホテルで第42回総会を行った。

会に先立ち、物故者に黙祷を捧げた後、高須博久会長(豊川堂)は2008年度バリューアップコンクールで3年連続ベスト10入りし、貢献度1位だったことや、昨年11月から約70日間にわたって行った「『週刊誌』毎週ご購入ありがとうキャンペーン」事業について報告。

最近の業界については「流通の中で“道義”を忘れている出来事がある」と発言。今井書店グループの永井伸和会長が菊池寛賞や高橋松之助賞、読進協の50周年特別賞に選ばれたことを引き合いに「変化に対応しながらも、出版文化や読書推進など変えてはいけないものがある」と挨拶した。

議事では、春日井ブックセンター、総合法令出版、ナナ・コーポレート・コミュニケーション、リーダーズノートの4社が新会員になるなど全議案を承認した。

あかね書房の岡本雅晴社長は、来年の国民読書年を見据えて読書推進と読者掘り起こしの重要性を訴え、「変化しなくてはいけない」と呼びかけた。

続いて、トーハンの山崎厚男社長は、「書店の収益性の向上」と「新たな読者の創造」が同社の方向性であるとし、責任販売での増売を呼びかけた。買切りでも40〜50%のマージンが獲得できる利益創出型と、適時適量を送品する商品供給型の2種を説明。「これまでの仕入・配本機能を破壊していく」と従来の取次業から脱却していく考えを示した。

また、最近のブックオフ関連の動きについては「出版は資本の論理だけでは語れない。再販を守っていくことも使命である」とした。

このあと、トーハンの阿部好美常務も、「昨年度225億円だった責任販売の売上げを今年は500億円に拡大する」とし、「書店マージンの改善に全力投球する」と約束した。

第2部では作家・奥野宜之氏が講演し、懇親会では講談社の浜田博信取締役相談役が「変化の時代と言われるが、業界では新たなルールと倫理を考えていかなくてはいけない。様ざまな困難を乗り越えて変わっていくチェンジであろう」と語り、「成せば成る。YES WE CAN」の掛け声で乾杯した。

(本紙2009/10/29号掲載記事から)
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