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日書連、店頭で商品プロモ展開/フェリカ活用「タッチホン」
 

日書連は1月下旬から営業代行会社のブルーオーシャンセンターなどと組み、集客力が高い書店店頭を情報提供窓口にしたFelica(フェリカ)活用のプロモーション事業「タッチホン」(仮称)に取り組む。ブルーオーシャンセンターが商品プロモーションなどを希望するスポンサー企業を探しだし、フェリカ経由で情報発信できる仕組みを提供する。日書連はスポンサー企業の要望に応じた書店を紹介、広告料の5%を紹介料で受け取る。書店には30%の設置料が支払われる。「書店にリスクがないビジネス」とブルーオーシャンセンターは話す。

ブルーオーシャンセンターは昨年9月24日から10月8日の半月間、東京・千代田区の三省堂書店神保町本店で「タッチホン」のテストを実施。宣伝会議をスポンサーに雑誌「宣伝会議」の特集企画の案内やコピーライター養成講座の募集などを行った。宣伝会議の自社サイトのアクセス数は1日平均20〜30件。雑誌の売上げがアップし、一週間で六七人の顧客情報が獲得できた。この結果を受け、本格的な事業展開に踏み切った。

現在、プロモーション実施が正式決定した企業は富士フイルムや宣伝会議、新宿司法書士事務所、東芝などでトヨタ自動車など約20社が検討中という。

「タッチホン」の仕組みはこうなる。フェリカのタッチ台とチラシなどの宣伝物、実物見本など自由に組み合わせができる〈プロモーションキット〉を書店に設置する。展示物に興味をもった入店客がフェリカに触れると、スポンサー企業から自社サイトなどに誘導するためのメールが入り、顧客情報の収集や商品ピーアール、イベント勧誘などに活用できる。1書店・1業種が基本スタンス。

サービスを利用する企業はフェリカを購入、月額1万円の利用料を支払う。広告契約期間は半年単位。したがって年間の広告料は12万円となる。このうち日書連が5%の6000円、設置書店が30%の3万6000円を受け取り、残りをブルーオーシャンセンターとフェリカの製造会社・プラスラインで配分する。

税理士事務所がオーナーとなるブルーオーシャンセンターは09年1月、オーナー会社の顧客の営業を代行する目的で設立された。顧客のひとりにプラスラインがおり、フェリカの拡販を目的に「タッチホン」の仕組みを考案した。

「リアル書店はアマゾンなどの影響で苦戦を強いられている。読者が書店に足を運ぶ動機づけが必要と考え、このビジネスモデルをつくった。集客力がある書店がノーリスクで取り組めるので受け入れやすいし、収益も上がる」とブルーオーシャンセンターは語る。

(本紙2010/1/28号掲載記事から)
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