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インプレスHD、特損13億円で最終赤字/経常は黒字
 

インプレスホールディングスは5月12日、2010年3月期連結業績を発表した。売上高は前年比6.7%減の172億0700万円。医療部門が健闘したものの、不採算事業の整理などによる減収やIT・音楽・デザイン分野など全般的に雑誌・ムックの販売が低迷、広告収入も減少、前年をクリアできなかった。

利益面は不採算事業の撤退などに加え、販管費の圧縮効果などで大幅に改善。営業利益が8300万円(前期は6億9300万円の営業損失)、経常利益が9700万円(前期は6億3200万円の経常損失)とプラスに転換。

しかし、有価証券評価損や事業構造改革費などで13億6000万円の特別損失が発生し、特別利益7億9000万円ではカバーしきれず、9億3500万円(前期は18億9300万円の当期純損失)の当期純損失。

連結売上高に占める割合が10%超となる子会社四社とその売上高は次のとおり。

▽インプレスジャパン=31億9300万円
▽リットーミュージック=25億3800万円
▽メディカルトリビューン=45億8000万円
▽山と溪谷社=19億2300万円

事業別にみると、医療分野は国際医学新聞「Medical Tribune」などの広告が減少。医療関連書籍の販売も前年を下回ったが、医学学会の学会誌編集・制作、事務局受託事業などが堅調であった結果、合計の売上高は前期より9500万円の増加。

IT分野は年賀状関連ムックが好調に推移したが、雑誌やデジタル一眼レフ関連のムックなどの販売が減少。広告収入も落ち込み、前期比で4億2200万円のマイナスになった。

音楽分野は書籍・楽譜が順調に推移、楽器購入者向けの購買支援サイト「楽器探そう!デジマート」の楽器店からの登録料収入なども堅調だった。一方、採算が悪化していた女性ファッション誌「ルイール」など二誌を休刊。それに伴う販売収入の減少やその他の雑誌の広告収入の落ち込みに加え、ムックの刊行点数減で2桁割れとなった。

事業別の売上高、営業利益・損失は次のとおり。

【IT】売上高=57億4400万円(前年比6.8%減)、営業損失=2億7000万円
【音楽】売上高=25億3600万円(同16.3%減)、営業利益=1億8000万円<
【デザイン】売上高=12億2200万円(同17.4%減)、営業損失=4100万円
【医療】売上高=49億3700万円(同2.0%増)、営業利益=6億5400万円
【山岳・自然】売上高=18億6100万円(同7.4%減)、同=1億3700万円
【その他】売上高=18億7700万円(同2.1%減)、営業損失=4600万円

11年3月期の連結業績は売上高が167億円、経常利益が5億8000万円、当期純利益が1億5000万円と予想している。

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(本紙2010/5/20号掲載記事から)
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