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アスキー・メディアワークス、12月に電子コミック誌創刊
 

アスキー・メディアワークスは12月、日本初となるiPad・iPhone・パソコン用に描き下ろした電子コミック誌「電撃コミックジャパン」を創刊、月刊ペースで刊行する。最低24人の作家を登用、約600ページの完全オリジナル作品を掲載していく。当初は日本語版からスタート、以後は英語版や中国語版へ拡大する。今秋には電子書籍サイト「理想書店」を通じてパイロット版をリリース。パイロット版と創刊号は無料配信され、創刊2号目からは500円(税込)と有料化する。

「電撃コミックジャパン」は20代前半〜30代の男性がコアターゲット。予定作家陣は「犬神」(講談社)の外薗昌也や「でろでろ」(同)の押切蓮介、「シブすぎ技術に男泣き!」(中経出版)の見ル野栄司、台湾人イラストレーターの陳淑芬のほか、新人を多数登場させる。掲載作品はコミックスとして、書店ルートなどで販売する。

インプレスR&Dによると、電子書籍市場は昨年の574億円から5年後の2014年には1300億円に成長すると予想される。同社では市場拡大や新たな電子書籍リーダーの登場などに対応する一方、日本発のコンテンツであるMANGAが海外で〈クールジャパン〉と人気を集めることなどから海外展開の足がかりとしたい考え。

同誌勝見正克編集長への一問一答は次のとおり。

−デジタル漫画誌の発想はどこからか。

「紙が縮小するなかで、コミック誌は閉塞感に包まれている。デジタルコミック誌に挑戦しないと、コンテンツづくりのハードルはさらに高くなる。すぐに結果がでない場合でも毎号刊行し続け、コミックスとして発売できれば、第一段階として合格だろう」

−海外に視線を向けたきっかけは。

「フランスで開催された『ジャパンエキスポ』で手ごたえを得た。ゲーム業界を例にすると、アメリカとヨーロッパの2大マーケットの人口は三億人。これを見逃す手はない。世界戦略の一環でコンテンツをコントロールしながら配信していくことも考える必要がある」

−どのようなデジタル漫画誌になるのか。

「基本となる〈紙〉から離れることで、販売チャネルの間口と漫画の可能性が広がる。これまでにはない〈オンリー・ワン〉を目指したい。iPadのキラーコンテンツになれればと思っている。新たな才能発掘のため、新人は積極的なおかつ多数登用していきたい。紙媒体と違い、アンケート調査も容易なので、読者の意見も反映させやすい。読者と親和性を高めるため、SNS的な手法も取り入れたい」

−具体的には。

「創刊までに3カ月以上あるので、いまは具体的にはいえない。デジタルならではの〈コロンブスの卵〉的な発想の試みをするつもりだ。期待してほしい」

(本紙2010/9/2号掲載記事から)
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