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元少年A『絶歌』、一部書店で不売も

神戸連続児童殺傷事件の加害男性「元少年A」が6月10日に上梓した手記『絶歌』(太田出版)について、一部の書店が販売停止措置を取っている。
啓文堂書店は、本社決定により全店舗で販売しないことを決めた。客注も断っている。被害者遺族の心情に配慮した結果だという。
また、チェーン書店の都内のある店舗では、店長判断で販売を中止。一旦は店頭に並べたが、出版することを遺族に伝えていなかった事実を知り、撤去したという。同店長は、出版の経緯について「遺族の了承も得ず、筋が通ってない」と指摘し、「長い目で見たときにうちの本屋としての質が落ちる」と語る。
多くの書店は通常通り販売を継続している。ただ、一等地で大きく展開しないなど、一定の配慮をしている店舗もあるようだ。ジュンク堂書店三宮店(神戸・中央区)は、昨日入荷し、当日夕方までに100冊弱を販売。読者から「どのような考えで販売しているのか」といった問合せもあったそうだが、同店店長は「店の判断で特定の本を売る・売らないということはできない。読者の判断に任せている」と話している。
事件現場に近い書店では、通常通り店頭に並べている。入荷した38冊は当日中に完売した。店長は「葛藤はあった」としながらも、「最終的に(購入を)決めるのはお客様」との判断で販売に踏み切ったという。

 
(2015/6/12)

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