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第3回 「ルーエ謹製百冊フェアの作り方」

 「上司はおもいつきでものを言う」

 集英社新書、橋本治氏の著作ですね。心つかまれるグッとくるタイトルですね。ぼくの上司もやはりおもいつきでものを言ってるなあとおもうことがたまにあります。

 「どうよ?今年は自前で夏100組んでみないか?」
 「あ、いいすねー」

 部下は軽はずみにものを言う傾向があるようです。そんなわけで新潮、角川、集英社の向こうをはってルーエオリジナルの文庫100冊フェアを組むことになりました。上野の明正堂書店さんのオリジナル帯に感動して、以前からオリジナルの帯を巻く企画を温めていたのでサクッと統一帯は製作できました。こうあります。

 「ルーエ究極の百 サマーフェスティバル2006」

 我ながら大袈裟で素晴らしい! 若干余白を作って推薦コメント等を記入できるようにしました。
 名作は他がおさえている分バラエティ感で勝負しようと考え、文芸書を5冊、ライトノベルを5冊、ノベルスを5冊、コミックを5冊それぞれの担当者に手配してもらいました。そして文庫を4人のスタッフに各5冊選んでもらって、残り60冊をぼくが独断と偏見と思い入れと多少の打算で選びました。一部のスタッフより、ルーエの100冊というより花本の100冊ではないかとの指摘を受けました。なるほど60冊自分一人で選んだのは欲張りすぎたかもしれません。来年に活かします。

 本のリストと簡単な紹介文を載せた冊子(コピー本)を100部製作して新潮、角川、集英社の冊子の隣に鎮座させました。店頭を彩るパネルも製作。知り合いの画家にノーギャラでポスターも製作してもらいました。つまるところ夏の100冊キャンペーンの壮大なパロディといった趣になりました。徹底してこそのパロディなので、来年は2冊読んだら必ずもらえるプレゼントキャンペーンもやってみようかと考えております。


 以下にルーエ究極の百の冊子の裏表紙に載せたマニフェスト(?)を再録します。


 みなさん、読書してますか?
 夏真っ盛り。
 太陽に灼かれ汗して白球を追いかける。
 「バッテリー」を読む。
 淡い三角関係に悶々とする。
 「こころ」を読む。
 道化た振る舞いがすっかり板についてきちゃった。
 「人間失格」を読む。
 恋。ああ恋。わたしの恋の行方って、、
 村山由佳を読む。江國香織を読む。山田詠美を読む。
 ちょっと疲れちゃったかも、、、
 よしもとばななを読む。
 ちょっと考えさせてください。とにかく考えますから。
 「罪と罰」を読む。
 大人になって失ったものを確認だけでも。
 「星の王子さま」を読む。
 さいきん家族がうっとうしい。
 重松清を読む。
 名作は体に沁みいります。故に名作です。
 痒いところに手が届き、痛いところを癒すでしょう。
 そして喜怒哀楽のスイッチを自在に操るでしょう。
 新潮さん、角川さん、集英社さんが毎夏選ぶ100冊の文庫本は
 まさしくそんな名作揃いです。
 その向こうをはって私どもも選んでみました。
 究極の名作を約100冊。
 自信を持ってお届けします。
 決して損はさせません。
 読めばわかる!読まねばわからぬ何事も!!
 吉祥寺の内向的夏フェスがついにはじまった。
 そう!
 ルーエ究極の百サマーフェスティバル!!

(2006/7/31)

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