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第6回 「ファックスのたしなみ」

 当連載「ルーエからのエール」が新文化さんのウェブで妙に幅を利かせはじめています。立派なバナーを作っていただいてしまって、まぎれもなく恐縮なのが「社長室」より目立ってしまっている事! なんですが、斯様な扱いに至ったのは当の社長の意向との事なので、では胸を張って駄文を寄せてみようとおもいます。それにしても〆切りに対してたいへんおおらかな自分に、社長自らたいへんおおらかに苦言をていされました。
「一回のボリュームをぐっと減らして週一くらいで書店員日記って感じでコンスタントに書けないか」
 正直な話それなりに気負って書いていたので消耗してしまっていた事実もあるので、なるほどその方が助かるかもしれないとおもいました。そしてより有意義にこの連載を利用できるような道筋を示していただきました。どういったものかは、辛抱強くこの連載を追いかけていただければわかるようにするつもりです。そんなわけでこれからはもっと頻繁に更新します!


 前回のつづきでフリーペーパーのことを書こうかともおもいましたが、なんとなく気分じゃないのでいずれネタに困ったときの貯金にしておきます。
 で、ファックスです。書店には一日で一体何枚のファックスが出版社より届くのでしょうか?調べてもあんまり意味はないので調べませんが、とにかくいっぱい届きます。それを各担当に振り分ける作業に侮れない労力がかかったりします。その扱いは人それぞれです。専用のダンボール箱にためてしばらく放置し、興が乗ったときにまとめて目をとおす、もしくは捨てるといった対応。情報は鮮度が命なのでこのやり方は不適切ですね。届いたものからチェックし、重版の案内であれば在庫を確認し、新刊の指定であれば数を決める、注文書であればしかるべく管理し棚のメンテナンスに役立てる。ファックスは出版社と書店との濃密なコミュニケーションツールです。活かさない手はありません。

 そんな出版社からのファックスで気になるのが集英社新書のファックスです。紙面で販売担当のツナ子さんというキャラクターが活き活きと売れ筋を紹介したり、パブリシティの案内をしてくれたりするのです。若干ニュアンスは違いますがポストペットのような機能を果たしています。個人的な近況やアンケートもあったりしてとてもなごみます。「ガリガリ君」の味に対するアンケートが印象的でした。自分はソーダ味を好む旨を伝えました。もちろん本の追加注文をしたうえでのことですよ。そんなツナ子さんに先日実際にお目にかかる機会がありましてやけに感動しました。

 手配したい本をファックスで返信する際は、一筆添えるのが当然の礼儀です。が、先日までそういう認識が薄く、番線印だけ押して流したりすることがありました。
「指定どおりの数が欲しい時は、一筆ニ筆添えたほうがいいんですかね?」
「当たり前じゃん!ファックス見て配本数決めるのは機械じゃないでしょう、人間なんだから」
 当店のコミック担当Sばたさんにどやされました。形式的な礼儀だけでは、説得力は薄いのでこれからは類書にどのような実績があるか、こんなフェアのために必要であるといった情報を添えていこうと決意しました。出版社のほうでも紙面にあらかじめ書店からの通信欄を設ければより効率の良い配本ができるのではないでしょうか。

(2006/10/3)

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