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第7回 「こちらが当店のフェアになっております」

 「棚の魔術師」と称される書店員さんがいるようです。書店のファンタジスタですね。クリエイティブで訴求力があり、なおかつストーリー性のある棚作りができてこその称号です。いつか授かってみたいものです。
 「棚の魔術師」がいれば「平積みの魔術師」、「面陳列の魔術師」もいるはずです。こちらはつまるところ、フェア作りの達人に与えられる称号になるかとおもわれます。まずはそのポストをねらっていこうと目論んでいます。
 そんなわけで今回は、ここ最近ブックス・ルーエ文庫・新書コーナーで設えたフェアを大きいものから小さいものまで紹介していきます。


右?左?リベラリズム?ナショナリズム?日本はどうなるフェア
 「美しい国」安部晋三 「沈黙」遠藤周作 「憲法九条を世界遺産に」太田光・中沢新一 「日本国憲法」講談社学術文庫 「9条どうでしょう」内田樹等 「憲法なんて知らないよ」池澤夏樹 「だまし絵日本国憲法」清水義範 「世界が完全に思考停止する前に」森達也 「クイックジャパン 政治特集号」森達也監修
 今やらずしていつやりましょうかと思い入れたフェアでした。現時点では若干解体しています。流石に「日本国憲法」は売れませんね。一家に一冊あっていい文庫本だとおもうのですが…。集英社新書「憲法九条を世界遺産に」と角川文庫「世界が完全に思考停止する前に」はスマッシュヒットを放ってくれました。

都築響一の仕事と周辺フェア
 おもしろ物件を嗅ぎつける嗅覚が異様に鋭い編集者、都築響一さんの新刊「夜露死苦現代詩」「バブルの肖像」に合わせて、文庫全作品を揃えてみました。「トウキョウスタイル」「珍日本紀行」「賃貸宇宙」。いずれもちくま文庫です。動きはよろしくありません。都築さんの仕事が一般受けしない事実は理解に苦しみます。

安吾に訊け!フェア
 今年は坂口安吾生誕100年の年にあたります。ハードカバーの「坂口安吾・百歳の異端児」と新潮文庫の「白痴」「堕落論」を伴なわせ、さらに「なぜ生きるんだ」という名言集が控えているので、そちらも加えてアンゴイヤーを飾ります。

 その他にも【秋のシェイクスピアをちくま文庫の全集で読んじゃおうフェア】【河合隼雄に会いにいきたいフェア】等あれこれ催しているので足を運んでいただければ幸いです。当店の平台はフェア以外でもさりげない企みや、さりげない仕掛けが随所に仕組まれているので発見した際はニヤリとしてください。そして気が向いたら本を手に取りレジまでお願いいたします。

(2006/10/6)

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