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第21回 「株式会社 出版!?」

 先日、「本屋大賞」の授賞式のあと、リブロの方と版元の方の酒席にまぎれこませていただける機会がありました。ぼくだけいちげんさんで皆さんは顔見知りの会でした。ですが、皆さん非常にありがたいことに当連載「ルーエからのエール」を読んでくださっているそうではありませんか。ありがたいやら、恥ずかしいやら、めったなこと書けないやら(書くけど)、嬉しいやらで大変でした。


 リブロのお二方は、海千山千の筋金入りの書店員で、話の重みが違います。H田さんの担当は各種のイベントの元締めが中心で、リベロ(サッカー用語、自分の判断でフィールド内を自由にまわる)みたいなポジションだそうです。うらやましい気もしますが、簡単な仕事でないことは明白です。そういえば、H田さん、本屋大賞のフリペ「LOVE書店」でリリーさんと卵かけごはん食べたりしてますね(やっぱりうらやましい!)。ぼくだって辛酸なめ子さんにカバー折り教えてるぞ! と負けじと主張しておきたい。

 サイン会の苦労話から、店によってノンフィクション系の書籍をどう棚に流しこんでいるか、はたまた青山ブックセンターとリブロの似ている部分、そうでない部分、書店員の誰もがネタとして持っているこんな変ったお客さんがいました話などに花を咲かせました。


 その場には、主婦と生活社、双葉社、扶桑社の方もいらっしゃってました。皆さん顔なじみのようです。書店員の横のつながりは、系列店でないかぎりそんなにはないかと思われます。版元さんの間では、勉強会があったりいわゆる“呑みニケーション”の場が沢山あるようです。そして人の入れ替わりも多いようです。双葉社のO杉さんが、そのあたりの感覚を例えて、「株式会社 版元」って企業の中に部署として双葉、扶桑、主婦と生活があるような感じかなとおっしゃってました。

 な〜るほど、では「株式会社 書店」という例えは成立するか? あの店の店長は以前うちに勤めてた、なんて例はないことはないでしょう。でも版元さんの感覚とは違う気がする。いっそ「株式会社 出版」という例えができるくらい版元、書店、ひいては取次会社、それから作家なんかのネットワークが強固になればいいかなと思ったりします。元書店員ばかりの版元とか、版元で働いてた人達だけで作った書店とか、取次出身の作家とかちょっとおもしろい。かな?

(2007/4/9)

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