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第22回 「ナイスな先生!」

 吉祥寺書店共闘計画には大きな反響があり、水面下で一歩前進しております。ありがたいことです。その仔細は追々詳らかにしていきます。昨夜の決起集会(呑み会)で意気上がり、少々興奮気味なので落ち付いてから書きます。


 究極の私事なのですが、シーズンを先取って一時五月病を患っておりましてテンション下げ下げでした。本にがんじがらめにされる妄念にとりつかれ消耗していたのです。そんなスランプ状態から脱することができたのは、とにかく休めと言ってくれた店長とカバーして励ましてくれたルーエスタッフのおかげです。恥ずかしいのでこの場でお礼を言わせてください。



 で、今回は不思議と売れている本を紹介させていただきます。不思議と言ってしまうと著者さんに大変失礼ではありますが、不思議なんですよね〜。
 そんな文庫本が蘇部健一先生著『六枚のとんかつ』(講談社文庫)です。

 森博嗣、舞城王太郎ら、今をときめくミステリーにおさまらないミステリー作家を数多く輩出しているメフィスト賞の第3回受賞作です。タイトルから察していただいて結構な、いわゆるバカミステリーです。その度合いは完全にタガを外してしまってます。インパクトのある表紙におもわず手にとってしまうお客さんが多いようです。POPでも煽ってみました。

いくらなんでもバカすぎます。そりゃ笠井潔も怒りますって…。
といった感じ。ダメ押しで手書き帯を巻き、そこには、
どうかしてます
するとどうでしょう。月売30冊。1日1冊ペース。かなりの手応えです。

 蘇部先生は自らPOPを作り、それを持って書店に足を運んでくださる稀有な作家さんです。そのPOPが並のPOPでないことはごく一部で注目の的です。『六枚のとんかつ』の続編『六とん2』発売時はブルドックソースの容器を針金で立てたPOP。『木乃伊男』の際は包帯ぐるぐる巻きのミイラのフィギュア。児童書の『恋時雨』の時は舞台である昭和30年代の吉祥寺を再現したジオラマ。それら全てが先生の手作りとあっては恐れ入るしかありません。文筆がおろそかになっているのでは、といった邪推はここでは無意味です。

 現場(書店)を意識してくださる先生に乾杯!

(2007/4/27)

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