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第30回 「MJサイン会秘録」

 白夜書房さんといえば、最近では破天荒なテレビコマーシャルでも有名ですが、ある世代から上のサブカル者にとっては、“破天荒な社長がやってる出版社”として認識されているはずです。そうです、80年代に伝説の雑誌「写真時代」を放ち、アラーキーをブレイクさせ「トマソン」を産み、現代のサブカルシーンの重要な一部分を決定づけた末井昭さんですね。そんな末井さん率いる白夜書房さんから今回、超大御所のサイン会のお話をいただきました。そうです、ほぼメインカルチャーを呑み込んでしまった現代サブカルシーンのマスターピース、みうらじゅん先生ですね。いや、先生という呼称は少し嫌味で不躾ではないだろうか。今回ここでは、あえてこう呼ばせてもらう!じゅんじゅん!!

 じゅんじゅんの仕事はあまりにも多岐にわたり、そのどれもが高い完成度で深い余韻があるので、何が代表的なのかと問われると非常に難しい。そこを強いて言えば、「仏像」。これを挙げてもいいかもしれない。いとうせいこう氏と共に諸国の仏像をウォッチング、すなわち見仏してまわった現代の紀行文学の大著『見仏記』は完成度も人気も高い。今回のサイン本は、そのあたりを集大成した「仏像ロック」の世界です。じゅんじゅん責任編集のムック『みうらじゅんマガジン』の2号目として刊行されました。ちなみに1号は「ボブ・ディラン」でした。


 自分はお客様の誘導、各種案内をしながらじゅんじゅんがお客様一人一人に対して、丁寧におもしろおかしい事を言っている様子に羨望の眼差しを送っておりました。流石はぼくの心の師匠、場を和ませるオーラが半端じゃない。勝手にじゅんじゅんを心の師匠にしてしまってますが、それは自分だけではないはずです。童貞マインドをキープオンしている輩にとってじゅんじゅんは、あまりに偉大な存在なのです。ぼくの場合は2002年にラフォーレ原宿で催された「描いた!貼った!捜した!みうらじゅんキョーレツ!3本立!」という企画展で、じゅんじゅん曰くライフワークの「エロスクラップ」の現物にふれてしまって以来勝手に心の弟子入りをしてしまった次第です。

 サインをしてもらう場所は3階特設会場とさせていただいてますが、要は店内のスペースをこじあけております。じゅんじゅんの座っている席の後ろには、サブカル系のコミックの棚があります。準備も含め半日近く、塞がってしまうので、サイン会が催された日は、ぐっとサブカル系コミックの売上げが落ちてしまうのが通例でした。しかしながらそこは、じゅんじゅん。普段と違わぬ数字が出ていたようです。


 余談ですが、末井さんの自伝的超快作『素敵なダイナマイトスキャンダル』が入手困難なのは、あまりにおしい。なんとかしましょうよ。

(2007/11/12)

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