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第35回 「書店SNSの巨大な可能性」

 みなさん、「新文化」本紙6月12日号に掲載された宮崎県の書店「都城金海堂」中村社長のトーハン山ア社長への提案書簡をご覧になりましたでしょうか? 「書店SNSを新たな交流・発信の場に」という記事です。

 SNSとは、社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスの事です。ミクシィなんかが有名で普及していますので、ご存じの方も多いかと思います。構想されている書店SNSとは、読者・書店・出版社・作家・取次を結ぶ会員制の交流サイトです。それだけに留まらず、会員登録していただいたお客様には、書籍購入の窓口としても利用して頂けるシステムになっています。しかし現行では、購入はアマゾンを利用せざるをえない。書店SNSで書店を介さないネット通販にお客様が流れては、本末転倒です。そこでトーハン帳合の書店では「e-hon」(お客様がネットから書店を通して本を購入できるシステム)を利用できるようにしてもらえないだろうか、という提言になっております。

 これが実現すれば、作家にとっては読者の顔を見る機会が増え、出版社や取次は商品のニーズを掴みやすくなり、書店は新たな顧客を得ることが可能になるでしょう。そして横の繋がりを、より緊密にすることができるのではないでしょうか。特に書店同士の関係は競争の原理を持ち込んでも仕方ないと思うので、有意義だと思います。


 先日、ある方から「金太郎飴書店などない!」という話を伺いました。金太郎飴書店というのは、取次の配本システムや自動発注、チェーン店であれば本社一括注文などに頼りきって、無個性な棚になってしまっている書店を揶揄した言説です。その方から「他店の棚」と題された手作りの冊子をいただきました。そこには、様ざまな書店(なんと海外も!)の小粋な棚が紹介されておりました。

 どこの書店も同じに見える部分もあるかもしれません。そこで、書店なんて退屈な所だと決めつけられないためにも書店SNSは機能するはずです。書店から、うちでは今こんなフェアをやっている、といった情報を発信し、刺激をうけた他の書店が、うちはこんなのをやるゾと対抗して、出版社が、それならこんな本を今度出すので置きませんか? と提案し、おもしろがった読者が遠方の書店にも足を向ける。そんな全くもって素晴らしいネットワークができるかもしれません。

 書店のウェブ進化に期待します。


※企画書とデモサイトをリンクさせていただきます。
  企画書→http://www.kinkaido.co.jp/sns-plan/kikaku.pdf
  デモサイト→http://www.kinkaido.co.jp/sns/
    ログイン: snstest@kinkaido.co.jp
    パスワード: testtest

(2008/6/24)

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