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「悪い頑張り屋」の皆さんへ

9月26日号の最終面で、『幸せな小金持ちへの8つのステップ』をヒットさせたゴマブックスの手法を紹介した。同社は「アマゾンジャパンのランキング」や「先行見本」や「読者」を利用して、「売れる本だ」という認識を広め、全国の書店が自発的に注文してくれる仕組みを作った。

ゴマブックスが考えたのは、「人員もお金も限られている小出版社がヒットを出すにはどうすればいいか」→「じゃあ、なるべく周りの力を借りよう」ということである。

個人的には、目から鱗だった。「今更そんなことに感心してるのはお前だけだ」と言われたら悲しいのだが、1人で仕事を抱え込んじゃう「悪い意味での頑張り屋」って、出版社や書店に案外多いのではないか。

他人に任せられない性格の仕事は当然あるし、全部1人で進めたほうがうまくいく仕事もある。ただ、そこに拘泥して、成果を得られない危険性もあるのが「悪い頑張り屋」の頑張り方だろう。

『幸せな小金持ち〜』の中でも、著者の本田健氏は「自分では何もせずにお金が儲かる仕組みづくり」を語っている。この本田氏、30代前半にしてビジネスマンとしてはセミリタイア。子育てに集中したい、というのが理由だそうだ。どこか達観したようなところがある。本を読み始めたときは、50〜60歳の人が書いているのかと思った。

いまや、書店も出版社もリストラ・人員削減の嵐だ。職を失った人はもちろん大変だが、会社にいる人も大変である。経営者は、人は減らしても会社の事業規模は縮小しないのだ。

こういうときこそ「悪い頑張り屋」にしわ寄せがくる。仕事が増え、給料は上がらず、疲労感は蓄積し、だんだんイヤになってくる。この悪循環を脱却するには、やっぱり周囲の力を上手に利用することだ。

ところで自分はというと、今回の8面は「〆切り日に原稿が入らない!」「どうしよう、穴が開いちまう!」「いいや、自分のネタを先に書いちゃえ!」という感じで、典型的な一人抱え込み状態。こういうことは稀なのだが、書いてる内容と実際の行動がまったく矛盾してるのである。ちょっと情けなかった。(記事は自信をもって一読をオススメします、念のため。)

石橋毅史

(2002/9/27)

本田健氏のホームページはこちら→http://www.aiueoffice.com/

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