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電子辞書を書店で売る

機器の売上げは家電量販店に食われ、搭載するコンテンツはメーカーに買いたたかれ、出版業界は乗り遅れた感のある電子辞書だが、先日、電子辞書こそ書店で売るべきだと納得させられる売場に出会った。

その書店は、一〇〇坪ほどの規模で、出入口横に台を置き、四〜五台ほど展示して販売している。決して大きなスペースではない。

ただオリジナルのPOPが面白く、なるほどと納得させられる。それははっきりいえば比較広告なのである。

近くの家電量販店を数社並べ、そこで売られている価格をずらずらと表にして比較しているのだ。家電量販店A店では、二万数千円、B店ではいくら、C店ではいくら、それで当店ではいくらというふうに。

見ると意外と安いイメージのある家電量販店と大して価格に変わりはない。そこでトドメの一発! 「電車代使って遠くの家電量販店に買いに行くより、お得です」と書かれたポスターが貼ってある。

実際にこの書店は、首都圏で電子辞書の売上げトップを誇るという超優良店なのである。

これは大手取次会社が推奨するセットなのだが、実は家電量販店の粗利よりも高いという。そう、家電量販店よりも書店の儲けは大きいのだ。

売場を設置するのに初期投資で数十万円はかかる。また当然買切商品ということで、とくに中小書店は二の足を踏むところが多い。しかし、やり方によっては書店でも電子辞書が売れるのである。規模は関係ない。やる気とアイデア次第だ。

この書店の場合、比較広告なので誰にでも勧められるものではないと思うが、辞書なのだから、やっぱり書店で売ってほしいものだ。

白本朋求

(2004/9/29)

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