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第72回
ポスト「新井賞」決まる!
 あれは約3年前のこと。有楽町店で働いていた時に、倒れるほど面白い小説に出会った。直木賞受賞は間違いない、と信じ込んでいた。
 
 「えっ、この小説が直木賞じゃないなんて嘘だろ!?」「じゃあわしがいっちょ作ったるわい!」
 
 その小説のために、勝手に「新井賞」を立ち上げた。「芥川賞・新井賞・直木賞」と並べたら、「新井賞」が一番売れた。
 
 たくさんのお客様が面白かったよ、と声を掛けてくれた。その受賞作が、今年の3月に文庫化された。
 
 第1回「新井賞」の千早茜『男ともだち』(文春文庫)、第2回の早見和真『イノセント・デイズ』(新潮文庫)も当然、売行き絶好調だ。
 
 直木三十五さんとは違い、生きているうちに自分の名前を賞に付けるなんてことをしたら、よっぽど本気でなきゃ選べない。だからこそ、信じてもらえるんじゃないかと思っている。
 
 今回は、私よりも信憑性が高い「ある方」に、お願いすることにした。
 
 縛りは、時代小説文庫。「みをつくし料理帖」(角川春樹事務所)でようやく開眼した私にも、読みやすくて、すこぶる面白いものを選んでください、と。
 
 その方は、大変お忙しいにもかかわらず、快く引き受けてくださり、調子に乗った私は、イラスト入りの受賞帯とPOPまでお願いしてしまった。
 
 発表は4月1日、全国の三省堂書店にて行う。賞の名前は…「燗c郁賞」だ。
 
(三省堂書店/新井見枝香)
(2017年3月27日更新/ 本紙「新文化」2017年3月23日号掲載)
               
 
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