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第75回
40になっても…「未中年」考
 見た目は大人、頭脳は子供、その名は書店員アライ! テレッテ〜テレッテ〜…
 
 いまだに独身だからか、母親になった同級生たちより、ずいぶん幼く見られる。だが、それにしたって、どっからどう見てもいい大人だ。コンビニで「氷結」を買っても、お父さんのおつかいには見えない。しかしわかりきってはいても、年齢確認ボタンをタッチしなければならない。
 
 もしあの確認が「未成年ですか」ではなく「中年ですか」だったら、「はい」を押すだろうか。たとえば40歳になった私は、胸を張ってビシッと押せるだろうか。
 
 中年とは、青年と老年の間の頃。中年太りとか、中年うつとか、あまりいいイメージがないけれど、いい年こいてちゃんと中年になれていないのも問題だ。
 
 ナナトエリのマンガ『未中年』(新潮社/バンチコミック)は、ラジオパーソナリティーでコラムニストのジェーン・スーが原作。「40過ぎても気持ちはまだ未中年」という作中の台詞で、名探偵コナンのテーマが私の頭に流れた。「見た目は大人、頭脳は子供」。いや、このままいくと数年後には「見た目は中年、心は未成年」だ。あイタタタ! そりゃあんまりにもこじらせすぎだ。
 
 いつになったら、心の成熟が体の老化に追いつくの? あれっ、私って中年になりたがっている?
 
 読んだら中年になりたくなるマンガなんて、この世に『未中年』くらいだよ。
 
(三省堂書店/新井見枝香)
(2017年5月15日更新/ 本紙「新文化」2017年5月11日号掲載)
               
 
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