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第1回
賞味期限1年!? “超短期決戦”な資格書籍販売
 ユーキャン学び出版部は、おかげさまで今年10周年を迎えました。「資格のユーキャン」だけに主力はもちろん資格関連書籍。大ヒットの可能性がなく(受験者数≒マーケットなので……)、店頭で大展開されることもない地味なジャンルですが、読者の方の人生がかかっている(大げさではありません)書籍なので、編集作業はもちろん真剣勝負。年間約130点の資格本を手掛ける私たちが、資格書籍編集にまつわるエトセトラをお話しさせていただきます。
 
◎「年度版」の怖さ
 10月に入り、プロ野球では戦力外通告の時期が始まりました。プロ野球選手は1年1年が勝負。鳴り物入りでプロ入りした甲子園のスターも、何百本も本塁打を打った選手も、結果がだせなければすぐに華やかな世界から追い出されてしまいます。実はこれ、資格書籍も同じ。というのもほとんどの書籍が年度版発行だからです。書店に並ぶ本たちは、試験日を境に2014年版から2015年版へと切り替わります。だから「ロングセラー」は基本的にはあり得ない。太く、短く、1年足らずの販売期間で完全燃焼しなければ、首元が涼しくなってくるのです。
 
◎問題児からエースへ
 ユーキャンで毎年新年度版のトップバッターを務めるのは9月5日に発刊になった「U-CANの社労士 はじめてレッスン」と10月17日発売の「U-CANの社労士 速習レッスン」です。2014年版は「はじめて」が社労士部門1位、「速習」が同2位(トーハンTONETSi調べ)。2年連続のワンツーフィニッシュでした。ユーキャン学び出版部の看板書籍の一つといっても過言ではありません。
 
 もっとも、彼らもルーキーだったころは問題児でした。ユーキャン通信講座のノウハウを取り入れて2006年に発刊したものの、創刊年は約1500万円もの赤字を計上。「プロでやっていけるのだろうか」と思い悩む新人選手のように、担当編集も胃が痛い日々でした。
 
 でもそこであきらめず、年々少しずつ成長してきたからこそ今があります。10科目、約1000ページからなる社労士本は毎年大幅に変わる法改正への対応と、正確性が命。例年編集作業には約1年を費やします。1年限りの販売期間のために、同じだけの時間をかけるわけです。今年も雇用保険法、厚生年金保険法の比較的大きな改正に対応すべく、著者、編集が一体となって取り組み、最高の本が出来上がりました。現担当の新垣も「人生をかけて試験を受ける読者の方に使っていただいても恥ずかしくない本」と自信満々の仕上がりです。
 
 毎年の生存競争に打ち勝ち、トップの座を守ってきた彼らは今や打席(棚)に立ちさえすれば、必ず結果(売上)を出してくれる書籍。野球選手で例えるなら、いわばイチロークラスの存在なんです(言い過ぎ)。
 
(2014年11月7日更新)
 
ユーキャン学び出版部への連絡はこちらへ
manabi-book@u-can.co.jp
               
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