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第9回
法改正と発刊時期のジレンマ
 目下、会期中の国会。相変わらずの「政治とカネ」の問題や「路チュー」問題など話題も尽きませんが…。そんな中でも、選挙権年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正案が審議されるなど、注目の改正案も目白押しです。
 
 資格の本の編集担当も、そんな国会のニュースから目が離せません。資格試験の学習内容には“法律”が関わっていることが多く、自分の担当している資格に関連性の高い法律の改正案などが審議されているときは、ドキドキしながら新聞やニュースをチェックしています。
 
 そして、担当の資格に関わる法律が大きく改正されることが決まった場合……。
 担当者は書籍の次回改訂版発刊時期についておおいに悩み始めます。
 
 本来であれば、出来る限り早く発刊をして、お客様には学習時間をしっかりと確保していただきたい。
 その一方で、“資格のユーキャン”として書籍を発刊するからには、しっかりと法改正を反映させ、「合格に資する安心して学習していただける本をお客様にお届けしたい」という資格書籍編集者としての思いがあります。
 
 ご存知の通り、資格棚には商品があふれています。年度ごとに改訂される資格の本では、いかに早く発刊するか、という競争も激化しています。
 「試験に必要十分な最新の情報を盛り込んで、最短で店頭に並べられるのはいつか。」
 大きい法改正であればあるほど、正確かつわかりやすくその内容を伝えるための事実確認、執筆・編集には時間がかかります。執筆者、印刷会社などと協議を重ね、最後の最後まで、ベストな発刊タイミングを探らなければなりません。
 
 編集者としても、自分の担当する本はなるべく早く発刊して、多くの方に、十分な学習期間をとってもらいたいのはやまやまです。しかし、ユーキャンでは、内容に不安のあるものを出すことの方が、最終的にはお客様の利益にならないと考えています。出だしが1か月早くても、試験に出題される内容がしっかりと反映できていないもので学習し続けた場合の損失の方がはるかに大きい。そう信じて、今日も報道や官報にまで目を配り、本当にお客様の役に立つ資格書籍を刊行すべく原稿に向かっています。
 
(2015年3月20日更新)
 
ユーキャン学び出版部への連絡はこちらへ
manabi-book@u-can.co.jp
               
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