写真でみる原発被災地域の状況
(2011年6月21日更新)
2011年6月17~18日、福島・南相馬市のほか、相馬市、飯舘村などの地域を中心に現地取材を行いました。写真でその現状を紹介します(撮影=冨田薫)
新文化通信社

福島第1原発から直線距離で約25km地点にあるおおうち書店。4月18日から営業を再開しており、震災写真集や避難中の子どもに送るためのコミックなどがよく売れているという

福島県書店商業組合・副理事長でもある同店の大内一俊氏は「3月11日以降、ずっと緊張状態が続いている」と話す

大震災翌日の3月12日には散乱した本を脇に寄せ、通路をつくって営業を再開した廣文堂書店(相馬市・中村)

被災で新学期の教科書・副教材のアイテムが倍になり、ゴールデンウィーク頃まで激務だったという同店の児玉節代表

桜井町店(=写真、南相馬市)と相馬店(相馬市)の2店を展開する文芸堂書店。現在、桜井町店は休業中だが、7月上旬の再開を目指して建物の復旧作業などを急ピッチで行っている

文芸堂書店の高橋敏己社長は、震災以後「曜日も日にち感覚もなくなってしまった」というが、相馬店は4月10日から再オープン。桜井町店とともに再生を期す

福島・南相馬市にある場外車券上のサテライトかしまは、千葉・習志野から派遣された自衛隊・第1空挺団の宿営地となっている。第1原発20km圏内の捜索などを行っているという

国道6号線沿いのネギ畑には、今も無数の船舶が横たわっている(南相馬・原町区)

南相馬・鹿島区の真野小学校の黒板は、今も3月11日の予定がそのままに

教師が書いたメッセージだろうか

国道6号線上にある検問。これより先は20km圏内となり、関係者以外は一切立ち入りができない。24時間体制で警備にあたる警察官(南相馬・原町区)

相馬港付近はがれきの撤去作業が随時行われているが、未だ被災したままの人家など数多く残っている

電線の鉄塔すらも破壊した津波

全国唯一の村営書店として営業してきた、ほんの森いいたて。計画的避難区域に指定されたため、6月15日で休業となった。店舗のガラスには、高橋みほり副店長(左)とスタッフら手製の「きっといつか再オープンするぞ!!」の文字

ほんの森いいたて前の芝生をガイガーカウンターで測定すると、放射線量は5.56マイクロシーベルトに(終日降雨だったため、より数値は高くなっているという。なお、6月20日の新文化通信社前は0.1~0.3マイクロシーベルトだった)
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