47都道府県を代表する小説から日本一を決める「本の甲子園」設立

一般社団法人ホンミライは、図書館流通センター(TRC)および日本出版販売と共同で、新たな文学賞「本の甲子園」を設立した。47都道府県からエントリーされた地元在住作家の本から、図書館員が各都道府県を代表する1冊を選出。その後トーナメント方式で各地域を代表する作品同士が〝試合〟を行い、日本一の作品を決める。
作家本人が自作をエントリーする。対象作品は、昨年10月から今年9月までに刊行されたNDC分類913.6(日本の小説)の作品。シリーズものの場合、最新刊が対象期間中に刊行されていれば、第1巻をエントリーできる。文庫の場合は、文庫オリジナル作品のみが対象。
同時に、選考委員となる図書館員を募集している。対象は公共図書館、学校図書館で図書館業務に従事している人。勤務先の運営形態、雇用形態、司書資格の有無は問わない。募集人数は120人程度。作品のエントリーおよび選考委員への応募は来年2月28日まで。
エントリーされた作品からその都道府県の図書館員が地域代表作品を選出し、本戦の全国トーナメントに進む。本戦では各試合に対してランダムに選出された5人の選考委員が勝敗を投票し、さらにその投票をランダムに3票選んで開封して勝敗を決める。準決勝と決勝では、10人の選考委員による投票から5票を選ぶ方式にする予定。
今後、来年3月2日に選考委員向けZoom説明会を行い、6月1日に47都道府県代表作品を発表、7~9月に準々決勝までのトーナメントを行う。10月20~22日に行われる図書館総合展において準決勝および決勝戦を行い、大賞を決める。

写真=左から日販の中西専務、ホンミライの今村代表理事、TRCの谷一社長