三島賞に中西智佐乃「橘の家」、山本賞は新川帆立「女の国会」

新潮文芸振興会は5月16日、都内で第38回「三島由紀夫賞」と「山本周五郎賞」の選考会を行い、三島賞に中西智佐乃「橘の家」(「新潮」3月号)、山本賞は新川帆立『女の国会』(幻冬舎)を選出した。「橘の家」の単行本は6月26日、新潮社で発売する。
『女の国会』は、女性政治家をテーマにしたミステリー小説。昨年4月に刊行した。新川氏は「働いている女性が直面している現実を小説で書きたいと思った。山本賞のなかのひとつとして後世に残ることが嬉しい」と語った。両賞の贈呈式は6月27日、都内で第49回「川端康成文学賞」と合わせて開催する予定。

写真=左から中西氏と新川氏