東京・中野区で生まれた文学を日本だけでなく、世界に発信しようと企画された「東京中野物語文学賞」の授賞式が3月19日、同区の中野セントラルパークカンファレンスで行われた。町づくりや文化活動に関わる有志が集って発足した実行委員会と中野区観光協会が共催している。
217点の小説が寄せられ、最終選考委員の中島京子氏(小説家)、篠原哲雄氏(映画監督)、鬼塚忠氏(作家、アップルシード・エージェンシー代表)、中川翔子さん(タレント)が審査し、大賞1点、佳作2点、中野区賞と篠原哲雄監督特別賞各1点、計5点を決めて表彰した。
これら入賞作品は今後、電子書籍化され、3カ月間程度は無料で閲覧できるようにする予定。
鬼塚氏は「大賞作だけでなく、入賞作も書籍として出版できる力をもつ」と話し、篠原氏も映画化の可能性を示唆した。当日は中野区の酒井直人区長も出席し、このイベントを継続して行い、「ソフト面から存在感をアピールしていきたい」と意気込んだ。