トーハン近藤社長、桶川SRCについて「日本の書籍流通のターニングポイントに」

トーハンの近藤敏貴社長は、9月19日の創立73周年を記念して発信した従業員向けの動画メッセージで、4年目を迎えた中期経営計画「REBORN」の下半期の方針や、10月1日に大日本印刷(DNP)との提携の下で稼働する桶川書籍流通センター(埼玉・桶川市)について言及した。
「REBORN」については、「下半期はこれまで準備してきたサービスや施策をお取引書店様に提供していくフェーズとなる」と説明。新たな仕入・配本プラットフォーム「en CONTACT」のスタートや、20点のNFTデジタル特典付出版物の発売を予定していると予告した。
桶川書籍流通センターについては、DNPの書籍流通センター(SRC)が推進する版元連携在庫と、DNPのPOD技術を組み合わせることで、「市場ニーズに即時に対応できる商品供給体制が構築できる。日本でPODが本格的に流通に組み込まれる画期的な取組みとなる」と強みを強調。
「SRCからの出荷は丸善ジュンク堂書店からスタートし、段階的に他の書店法人へ拡大していく。今回の取組みは日本の書籍流通のターニングポイントになるだろう」と力を込めた。