集英社、増収減益の決算

8月28日、東京・千代田区の本社で株主総会および取締役会を行い、第82期(2022.6.1~23.5.31)決算と83期役員人事を確定した。売上高2096億8400万円(前年比7.4%増)と好調に推移した。しかし、期中に保有する不動産の減損を計上したことで135億3400万円の特別損失を計上し、当期純利益は159億1900万円(同40.7%減)となった。
売上高の内訳は、「出版売上」1274億1700万円(前年比5.6%増)、「広告売上」80億2600万円(同6.7%減)、「事業収入」742億4000万円(同12.6%増)。当期から、紙版と電子版を一体化してコンテンツ事業の実勢を把握するため、これまで事業収入に計上していたデジタル収入を出版売上に移管した。
役員人事は安藤拓朗、樋口尚也、瓶子吉久の取締役3氏が常務に昇任。杉野潤子氏が取締役に新任した。茨木政彦専務、田中恵常務、渡辺隆常務は退任した。茨木氏は集英社クリエイティブの代表取締役および集英社ゲームズの常務に、田中氏と渡辺氏は顧問に就いた。上坂真人氏は監査役に新任。また、浦崎ひろみ、大井克治、窪田喜泰の3氏は役員待遇に新任した。