■「新文化」最新号の1面特集は、【〝出版流通販売の変貌と危機/70年代半ばからのパラダイムシフト/寄稿:近代出版史研究者・小田光雄氏】
書店、出版社、取次会社など、出版産業は様々な業態転換を経て、流通においても緊迫した局面を迎えている。再販・委託制度下にあって、郊外店、複合店のオーダーリース方式(借地借家方式)や、その清算の在り方など、多くの著書で警鐘を鳴らしてきた小田光雄氏。1970年代から遡って、大転換した出版パラダイムの変遷をまとめてもらった。(編集部)
■最終面特集は、【コンプレックスをバネにヒット作/編集者の仕事:かんき出版・今駒菜摘氏】
かんき出版の「1冊でしっかりわかる」シリーズは累計発行部数200万部超の人気シリーズ。その立ち上げから編集に携わってきたのが今駒菜摘氏だ。編集の仕事では、編集者自身のコンプレックスや悩みが、読者を惹きつける魅力的な本づくりに生かされることがある。数々のヒット作を手がけてきた今駒氏の仕事も、まさにその好例だと言える。(谷山宏典)