大手出版3社の「漫画村」訴訟、元運営者に17億円以上の賠償命令

東京地方裁判所は4月18日、小学館、集英社、KADOKAWAの3社が海賊版サイト「漫画村」の元運営者に約19億2960万円の損害賠償を求めた訴訟について、元運営者に対し、17億3664万2277円の損害賠償金の支払いを命じる判決を言い渡した。損害賠償金の内訳は、小学館刊行の7作品に約4億円、集英社刊行の2作品に約4億3000万円、KADOKAWA刊行の8作品に約9億円。
同日、原告側の3社が都内で会見を行った。集英社の伊東敦氏(写真右)は「3社・17作品に限っても、その賠償額が17億円強と判示されたことは妥当。今後も海賊版サイトを通じた権利侵害に対してあらゆる手段を講じてまいります」と語った。原告代理人の中川達也弁護士(染井・前田・中川法律事務所、写真左)によると、海賊版サイト被害に関する訴訟では、過去最大の賠償額だという。