㈲新幸印刷(資本金700万円、福岡県久留米市北野町冨多121-9、轟勝弘代表)は8月29日付で事業を停止し、事後処理を大串愛子弁護士(柴田法律事務所、同中央区大名2-12-9、電話092-737-3666)に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は1987年2月に設立。地元大学向けの専門書籍や官公庁の刊行物を主体に、印刷と製本を手がけた。しかしコロナ禍以降、リモートワークが浸透したことで印刷需要が大きく落ち込み、2024年7月期の年売上高は約2億6500万円まで減少していた。この間、コロナ融資などを受け、事業の継続を試みていたが、業績が回復せず断念した。帝国データバンクによると、同期の負債は約3億5000万円。