検察、KADOKAWA角川歴彦前会長に懲役3年求刑

8月19日、東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で贈賄罪に問われた角川歴彦氏(KADOKAWA前会長)の論告求刑公判が東京地裁で行われた。検察側は「大会の公正な運営に対する国内外からの信頼を失墜させた」として懲役3年を求刑した。
同社の元専務と元担当室長は起訴事実を認め、執行猶予付きの有罪判決が確定している。弁護側は公判で角川氏が代表権のない会長で、報告を受ける立場になかったと無罪を主張。しかし、検察側は同日の論告で元専務らの証言をもとに、2010年に代表を外れた後も、同社の重要事項について最終的な判断を行っていたとした。弁護側の最終弁論は、9月3日に行われる予定。