今回は、読書推進プログラム「読書の時間」についての近況報告を。
「読書の時間」とは、NPO法人読書の時間が、学校図書館運営に長年携わってきた専門家を交えて作成したオリジナルテキストや読書推進を目的としたカード教材を用いて、小学校などで展開している出前授業である。「これからの読者を育てる」を目的としており、地道に続けている活動である。
最近では、伴走いただける書店や採用される自治体も増えており、日々子どもたちの読書活動をサポートしている学校図書館関係者との連携も進んでいる。
8月20日には、愛知・豊橋市において、豊川堂さんの働きかけで、豊橋市学校図書館夏季研修会実技研修講座を開催させていただいた。市内の小中学校の学校図書館関係者78名が参加してくださった。
「読書の時間」の概要を説明したあと、実際に参加者の皆さんにワークショップを体験していただいた。皆さんが、楽しんで取り組んでいるのが伝わり嬉しかった。
さらにはアンケートに、多くの方から「2学期からの実践に生かしていきたいと思う」と 回答いただいた。
今秋から「読書の時間」をより簡単に導入いただける体制づくりの準備を進めているのだが、講座に参加した学校の多くに、モニター校として新たな展開に協力いただけることになった。
ご尽力くださった豊川堂さんに感謝いたします。ともに「これからの読者を育てる」ためにできることを、地道に続けていきたい。
(本紙「新文化」2025年9月18日号掲載)