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第84回 子どもと本の出合いは今
出版文化産業振興財団(以下、JPIC)は、2022年度から、SDGsが謳う「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現をめざして、「本だなプロジェクト」を立ち上げ、子ども食堂や無料塾に本と本棚を寄贈し、子どもたちに […] -
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第6回 電子書籍のアクセシビリティ
現在流通している電子書籍のフォーマット、EPUBにフィックス型とリフロー型があることは第3回でふれた通りだが、主にビジュアルものに使われるフィックス型では文字組を変えたり、文字要素を抽出したりはできないため、自動音声読み […] -
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第30回 私の名前
長くお付き合いのある出版営業さんが、この度独立することになった。「新しい会社の名前をつけて欲しい」という大役を仰せつかる。彼女の細やかな仕事ぶりと、ぱっとその場があたたかくなるタンポポみたいな人柄を思う。さて、どんな名前 […] -
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第5回 本を音で読む・後編
前回、オーディオブックが真にアクセシブルなものになるための課題として、コンテンツの量的充実と、サイト・アプリのアクセシビリティ対応をあげた。後者は事業者の対応に期待したいが、前者は出版社が取り組むべき課題だ。小学館でも近 […] -
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第9回 90年代から起きた紙の漫画への逆風
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、韓国ではIMFショックが、国民所得や文化的支出の減少をもたらした。とくに「青少年保護法」などの政府の規制により、書店店頭での漫画の取扱いや作品の表現自体も、萎縮せざるを得なか […] -
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第83回 まだまだある本屋の役割
今年度は、公共図書館の様々な集まりで話をしてほしいという依頼が急増した。7月の図書館問題研究会による第70回全国大会茨城大会in日立の分科会「図書館員だから本気で書店と出版業界を理解する!」をスタートに、山形県新庄市や岩 […] -
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第4回 本を音で読む・前編
出版物の音声化には、大きく分けて、人が読む方法と、音声合成を利用する方法がある。前者には、主に出版社が刊行し、ストアで販売され、一般読者が楽しめるオーディオブックと、主にボランティアにより作成され、公共図書館・点字図書館 […] -
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第8回 貸本所に代わり人気呼んだ「貸与店」
韓国で「貸与店」(漫画貸与店)と呼ばれるレンタルショップが登場したのは、1988年頃とされる。貸与店の増加は、従来型の貸本所(漫画房)の減少と対照的だった。 貸本所は主に「店内で読む」、店によっては「店外貸出」もする業態 […] -
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第29回 子どもに還る場所
歯医者さんが好きだ。伯父が歯科医で子どもの頃から診療室は馴染の場所だ。診察用の動く椅子もロボットみたいでワクワクしたし、何より、伯父に溺愛されていたので、診療所は子どもの私が甘やかされる場所だった。 高校生になると、伯父 […] -
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第82回 島で本を買う
GW明け、与那国島を訪れる機会をいただいた。与那国島は、南西諸島八重山列島の島で日本の最西端に位置する島であり、いわば国境の島である。「Dr.コトー診療所」のロケ地となった島として記憶されている方も多いのではないだろうか […] -
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第3回 「本」に選択肢を
バリアフリーでアクセシブルな出版物がどのようなものであるべきなのかは、読書困難者の「困難」がどこにあるのかにより変わるため、簡単に集約することはできない。すべてをカバーする最適で単一のかたちはない、ということだ。 紙の本 […] -
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第81回 本屋の役割
今朝の読書タイムは、未来屋書店さんが発行する、未来の読書家を育むための本と本屋の案内誌「みらいやの森通信」だった。 「未来の読書家を育む」ことを目的に、未来屋書店プレミアムサービスを開始するというお知らせが掲載されていた […] -
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第2回 読書バリアフリー法とは
「読書バリアフリー法」、正式名称「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」が施行されたのは2019年。「読書環境の整備」とあるくらいだから、出版に携わる者なら知らずにいることはできないはずだが、施行後4年以上が経 […] -
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第1回 「ハンチバック」の衝撃
〈読書文化のマチズモを憎んでいた〉〈「本好き」たちの無知な傲慢さを憎んでいた〉--昨年、第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの『ハンチバック』(文藝春秋)に登場するこのくだりに衝撃を受けた「本好き」は少なくないだろう。 […] -
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第80回 今、必要な本
嬉しい出来事があった。穂高明『これからの誕生日』(双葉文庫)が刊行から10年経って重版され、再び読者に届けられるというお知らせがあったのだ。 本書の主人公は、バス事故から一人だけ生き残った千春という少女だ。当事者でない人 […] -
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第28回 欲にまみれた言葉
人気のドラマの影響もあってか、「不適切」ということについて、このところやたらと考えさせられる。パワハラやセクハラ、された人が嫌だと思ったらそれはもう不適切な行為。けれど、それってとっても曖昧だし、ことにそういうことをして […]