日販「出版物販売額の実態2021」発行、ネットルートと電子書籍が大幅伸長

日本出版販売はこのほど、同社の営業推進室出版流通学院がまとめた「出版物販売額の実態 2021」を発行した。20年度の出版物販売額は1兆4621億円(同0.9%増)。昨年度まで13年連続で減少していたが、微増となった。
ルート別では、「書店」8519億円(同0.7%減)、「CVS」1231億円(同4.3%減)、「インターネット」2636億円(同20.5%増)、「その他取次経由」425億円(同9.8%減)、「出版社直販」1810億円(同7.9%減)。
読者と本の接点であるタッチポイント別の市場規模上位3位は、「書店」(構成比40.6%)、「電子出版物」4744億円(同22.6%)、「インターネット」(同12.6%)。構成比の前年差は、「書店」が2.6ポイント減少した一方で、「電子出版物」が4.7ポイント、「インターネット」が1.6ポイント、それぞれ増加した。
その他、ルート別の読者1人当たりの購入金額・冊数や、都市別の出版物販売額などを収載した。なお、今年度から紙媒体の発行を中止し、電子版のみに移行。付録として、エクセル形式の表データも追加した。46頁・頒価本体1400円。購入はHonya Club.comから。