■「新文化」最新号の1面特集は、【「書店活性化プラン」をどう読んだか/有隣堂・松信社長に聞く】
経済産業省をはじめとした中央省庁が6月10日、「書店活性化プラン」(以下、プラン)を発表した。無書店自治体が約28%にまで増加して社会問題に発展するなか、キャッシュレス決済の手数料や事業承継、図書館との連携、雑誌付録の作業負担に至るまで、書店経営の諸課題に支援策を打ち出した。各種補助金予算の利用を呼びかけてもいる。経産省では、「出版産業における返品削減研究会」を発足させた。そのメンバーの一人である有隣堂の松信健太郎社長に話を聞いた。同社長はRFIDを業界のインフラにして、サプライチェーン全体を改革する未来を語り始めた。(聞き手=本紙・丸島基和)
■最終面特集は、【〝新しい絵本づくり〟にこだわり/編集者の仕事:小学館・村松茂氏】
日本出版販売が5月に発表した2025年上半期ベストセラーランキング総合部門で1位を獲得した鈴木のりたけ『大ピンチずかん3』(小学館)。同書を含む「大ピンチずかん」シリーズの編集を担当した村松茂氏は、異業種から小学館に転職し、10年間営業部に勤務した後、編集者になった異色の経歴をもつ。「これまでにない新しい絵本をつくりたい」と語り、新鋭・気鋭作家の発掘にも力を注ぐ村松氏の仕事へのこだわりを聞いた。(谷山宏典)