■「新文化」最新号の1面特集は、【日販・TRC、「TOSHOP」実証実験開始/和歌山・愛知・石川の3図書館で】
日本出版販売と図書館流通センター(TRC)が、公共図書館で本や文具・雑貨などを販売するプロジェクト「TOSHOP(トショップ)」の実証実験を全国3カ所で始めた。図書館に本を借りる以上の付加価値を付け、図書館利用者の利便性を高めることで、新規の来館者を増やし、図書館を起点に読書人口を増やす。現在、来年度からの本格稼働に向けて、海南nobinos(和歌山)、日進市立図書館(愛知)、学びの杜ののいちカレード(石川)でテスト稼働中だが、利用者からの反応は好意的なものが多いという。プロジェクトの背景や今後の展望を関係各者に取材した。(本紙・三浦俊介)
■最終面特集は、【わたしが薦める「特別な書籍」/対談:俳優・坂口涼太郎×代官山蔦屋書店文学コンシェルジュ・間室道子】
俳優・坂口涼太郎氏が8月6日に上梓した初の書籍『今日も、ちゃ舞台の上でおどる』(講談社)は、自身の仕事観や日常を綴ったエッセイであると同時に、人生のなかで諦めてきた様々なことの記録集でもある。代官山 蔦屋書店(東京・渋谷区)では9月8日まで、坂口氏が「自分を見つめすぎて迷子になっている人」に薦めたい書籍20点を厳選した「らめ活(あきらめ活動)」選書フェアを実施しているが、同店文学コンシェルジュの間室道子氏は、坂口氏の著書と選書をどのように捉えたのか。ここでは同書の執筆秘話に加え、それぞれが薦める「特別な書籍」について、両氏に対談してもらった。(聞き手・構成=本紙・三浦俊介)