■「新文化」最新号の1面特集は、【出版2社の「DSR」取組み/「少ロット」「短納期」で適時適量生産】
書店から追加注文があっても、出版社は在庫がなければすぐには対応できない。予想される返品を流用しようと重版に踏み切れず、店頭の販売機会を逸する。トーハンでは損失した売上げを「失注」とし、年間130億円にのぼると算出している。1月には日本出版取次協会と電子出版制作・流通協議会がデジタル印刷を推進する共同宣言を発表し、デジタル・ショートラン(DSR)による「少ロット」「短納期」の適時適量製造を推奨している。「過剰在庫」「返品」「運賃」問題を打開する狙いもある。それに呼応してDSRに取り組む河出書房新社と双葉社。その現況と成果をルポする。(本紙・丸島基和)
■最終面特集は、【出版人の信念貫き37年/藤原書店社長・藤原良雄氏】
世界、そして日本が辿ってきた歴史や思想を先人たちはどのように見聞し、後世に伝えようとしていたのか。事件や出来事を語る専門家は多くいるが、人間を追い続けた識者は少ない。それを本で伝えようとしているのが、藤原書店の藤原良雄社長である。1989年11月に創立して以来、刊行してきた1600点超の書籍は「すべて日本人に必要な本」。そんな使命感が藤原社長を突き動かしてきた。そして、揺れ動く出版界を横目に「信念をもって出版に向き合っているのか」と憂う。(本紙・丸島基和)
●夏季休刊のお知らせ●
次号8月13日号はお休みします。8月20日号から通常通り発行します。何卒ご了承ください。

