第67回 軽井沢にて

軽井沢町で開催された「軽井沢ブックフェスティバル2023」に参加した際、中学生と高校生の2人から声をかけられ〝「本を通して人がつながる本日和」事業計画書〟と記載されたチラシを手渡された。

軽井沢町内の小中高7校から選ばれた27人のメンバーで「本日和」運営チームを設立し、「本を通して軽井沢の子とつながりたい」「学校をこえた交流がしたい」という想いを形にすべく準備を進めており、本を通して築かれるお互いを尊重しあうコミュニティーづくりを目指しているという。

幼稚園、小・中学校を擁する「軽井沢風越学園」は、学校に図書室が付属しているのではなく、学校の中心に約3万冊の蔵書を有する図書館があり、その環境を最大限に生かし、読書が学びの土台となっている。

2022年4月に学園内で本にまつわるイベントを開催し、多くの生徒に楽しんでもらえたことから「本日和」の事業は始まった。

この楽しさを、軽井沢町全体の子どもたちで共有したいという想いに賛同した町内の全7校の生徒が集い、軽井沢町を巻き込んで、子どもたちの交流の場を創る様々な企画を立て準備を進めているという。

本を介したコミュニティーづくりについて、これほどまでに楽しそうに話していただいたのははじめてかもしれない。心から応援したくなり、その場でNPO法人「読書の時間」として彼女たちが企画している本日和に参加させてもらうことになった。「本日和」が開催される12月3日が今から待ち遠しい。

(本紙「新文化」2023年10月5日号掲載)

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