23年の出版市場規模は2.1%減に 紙6.0%減、電子6.7%増

全国出版協会・出版科学研究所は、1月25日発売の「季刊 出版指標」2024年冬号で、23年(1〜12月)の出版市場規模を発表した。紙と電子を合わせた推定販売金額は1兆5963億円(前年比2.1%減)で、2年連続のマイナス。紙の出版物(書籍・雑誌)は1兆0612億円(同6.0%減)、電子出版物は5351億円(同6.7%増)だった。
紙の出版物の内訳は、書籍が6194億円(同4.7%減)、雑誌が4418億円(同7.9%減)。雑誌の内訳は、月刊誌(ムック、コミックス含む)が3728億円(同7.2%減)、週刊誌が690億円(同11.3%減)。月刊誌の内訳は、定期誌が約5%減、ムックが約7%減、コミックスが約10%減だった。
電子出版物の内訳は、電子コミックが4830億円(同7.8%増)、電子書籍が440億円(同1.3%減)、電子雑誌が81億円(同8.0%減)。
「季刊 出版指標」24年冬号は、85頁・B5判・頒価本体4000円。23年の出版物発行・販売概況のほか、23年の電子出版市場、書店活性化ツールとしての分冊百科を特集している。