悠々会、藤則副社長(紀伊國屋書店)が業界の結束呼びかけ

首都圏、東海、関西地区の主要書店で構成する悠々会は1月13日、都内のホテルで新年会を行った。体調不良で欠席した高井昌史会長に代わって藤則幸男副社長が登壇し、「一致団結して読書推進を進め、出版業界の復活の年にしよう」と挨拶文を代読。
昨年の書店売上げは約6%減少。買い控えする読者が増えて書店の経営を圧迫したと総括。電子版の市場規模は5000億円に迫る勢いだが、リアル書店の売上げには結びついていないと改めて危機感を表した。書店はその役割、機能、サービスをさらに高め、若い読者を増やさないと「将来は見えてこない」と警鐘を鳴らした。取次会社は持続可能な出版流通改革に取り組んでいるが、帳合変更の動きは「必ずしも業界全体の活性化には繋がらないという懸念が拭えない」と指摘した。
さらに、出版文化産業振興財団(JPIC)が秋の読書推進月間で取り組んだ「BOOK MEETS NEXT」では、のべ2018書店がイベントを行い、期間中の売上げが約2%増加したと報告。この取組みは今年も継続する予定だが、「一過性のものでなく、年間を通じて行うことが必要」と述べた。今後、読者を増やしていくために一致団結して臨み、「日本の書店の未来を切り開いていこう」と呼びかけた。
業界4団体のトップもそれぞれ、業界が一枚岩になって取り組む必要性を訴えた。
日本出版取次協会の近藤敏貴会長(トーハン)も、JPIC理事長の立場から、年間を通じて実施していく考えを表明。「悠長なことを言っている暇はない」と切迫した心境を露にして協力を求めた。
当日は出版社や取次会社などの代表など約200人が出席した。

写真は、高井会長に代わって挨拶する藤則副社長