新潮文庫『死の貝』が3刷・2万部超に、1998年刊の単行本を復刊

4月24日に発売。約2週間で3刷・2万部を超えた。死に至る地方病として恐れられていた日本住血吸虫症との闘いを描いた1冊。
日本住血吸虫症のWikipediaの記事は重厚な内容で知られ、三毛別羆事件と八甲田雪中行軍遭難事件の記事とあわせて、同サイトの「3大文学」と一部で称されてきた。
新潮社は『死の貝』、両事件を題材とする新潮文庫『羆嵐』と『八甲田山 死の彷徨』を同時展開できる販売台2500個を書店に配布。〝Wikipedia3大文学〟と大きく記したデザインがSNS上で話題を呼び、増売の大きな追い風となった。

写真=Wikipedia3大文学の販売台