日販グループホールディングスは5月30日、2024年度(24.4.1~25.3.31)の連結および日本出版販売単体の決算を発表した。
日販GHDの売上高は3827億4600万円(前年比4.8%減)、営業利益は2億9600万円(前年は16億6100万円の損失)、経常利益は7億9100万円(前年は11億8000万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億1600万円(前年は49億3400万円の損失)だった。
3期ぶりに黒字に転換した。取次事業は赤字も利益を大幅に改善。他の中核事業は、すべて営業利益ベースで増益した。
日販の売上高は2865億0700万円(前年比8.0%減)、営業損失は18億2200万円(前年は40億9400万円の損失)、経常損失は17億5400万円(前年は39億0500万円の損失)、当期純損失は900万円(前年は55億7100万円の損失)。商材別には「書籍」「雑誌」「コミック」「文具雑貨」「その他開発品」の全分野で減収、とくに雑誌とコミックの落ち込みが大きかった。一方、コスト削減やコンビニ取引の見直しにより赤字幅を圧縮。25年度には黒字化を目指すとしている。