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いまいちど、本屋へようこそ
第5回 シェア本屋、シェア図書館
近年静かに広がっているシェア本屋やシェア図書館を運営する方々のお話をうかがう機会が増えた。まちに本屋が在ることの意味や意義を、あらためて考えるきっかけをもらっている。 知人が、岩手県盛岡市の介護施設と図書館を融合させ […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第4回 これからの読者のために
本と読者のコミュニケーションを双方向からサポートすることを目的として、昨年、同志数名と「未来読書研究所」という団体を設立した。 GIGAスクール構想で進む学校教育のデジタル化が読書に与える影響の調査、幼少期から小中高 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第3回 まちには本屋が必要だ
かつてまちに一軒だけあった本屋を閉じ、無書店地域の一つをつくった時から、いや、それ以前からそう思い続けている。 業界の隅に身を置く者として、無条件に「本屋は素晴らしいのだ」というつもりはないが、本と読書を通じて得るこ […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第2回 出合いの蓄積
「読書欲は、読みたい本との出合いの蓄積から生まれる」僕の活動のベースとなっている言葉だ。 読書の楽しみは、読者が自分で本を選択するところから始まる。そう、自分で本を選ぶ楽しみと喜びもまた、読書の一部と言えるだろう。本 […] -
ニュースフラッシュ
【訃報】長谷川義剛氏(はせがわ・よしたけ=長谷川書店取締役会長)
1月2日午後2時50分、病気療養中のところ死去した。88歳。通夜は1月12日午後6時から、葬儀・告別式は同13日午前10時から神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎3-1-43の湘和会堂茅ヶ崎で、長谷川書店と長谷川家の合同葬として執り行 […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第6回 会いたくなる人
出勤前、土日祝日は必ず二重橋前のローソンに寄る。彼がいるからだ。商品は必ず両手で受け取り「ポイントカードはございますか? お支払いは? はい、PayPayですね。はい、コードを真ん中に合わせて……(バーコードに機械をか […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第5回 祖母との思い出
私を本好きにしたのは、まぎれもなく祖母だ。祖母のことが大好きだった。祖母の好きな食べ物は私の好きな食べ物。祖母の好きな色は私の好きな色。 カクセイイデンという言葉が好きだった。「理恵ちゃんとおばあちゃまはカクセイイデ […] -
失われた屋号を求めて
第45回 本を贈る
書店の店頭に、クリスマスのプレゼントを意識した棚をよく見かけるようになった。心なしかいつもより店内が明るく見えるのは気のせいだろうか。 クリスマスシーズンがやってくる。そしてそれは、多くの小売業にとって1年でいちばん […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第4回 今、私にできること
本当は違うテーマで書くつもりだった。でも、心がザワザワして止まらない。ウクライナへの侵攻がはじまってしまった。戦争が、来た。 アイルランド在住の妹の夫は、ウクライナの人達の避難場所確保や、車で空港に迎えに行くボランテ […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第3回 つっちゃんの本、入りました!
「つっちゃんの本、入りました!」待ちに待ったそれは、流行りのアイドルの写真集、ではなく、月刊絵本「たくさんのふしぎ」の3月号だ。 タイトルは「都会で暮らす小さな鷹 ツミ」(福音館書店、兵藤崇之文・絵)。この3年ほど、 […] -
本屋の新井です
第88回 新月
満員のライブハウスで、久しぶりに腹の底から声を出した。「ウォー!」と叫んで、みんなで拳を突き上げる。コロナ感染拡大防止のための観客による声出しの規制が緩和されたのだ。 コロナとともに始まった無観客有料配信ライブに引き […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第2回 私は協働したいのだ!
最近流れている日本自動車協会のCMが好きだ。日本の自動車業界には、550万の人達がいるという。会社や職種も関係なく、その人達が一丸となって「車を走らせ日本を動かす人」として登場する。繋がりを持ってパワーとするところが、 […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
第1回 おおきくなったらなにになる?
本屋になりたかった……わけではない。選択肢の一つでもなかった。運命が変わったのは大学入試。希望学科への入学が難しく、同じ学部の別の科で手を打ったのが運のつきだった。 うっかり入った芸術学部の演劇学科演技コースというと […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第1回 本の未来に寄り添う本屋
かつて経営していた本屋の倒産を経験した後、さわや書店に勤めながら考えた本屋の姿をまとめた『まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す』(ポプラ社)を2015年に上梓してから、一貫して「身の丈の本屋」の姿とは何かを考え続け […] -
本屋?いやいや、やりたい屋。
著者プロフィール:兼森理恵氏
兼森理恵氏 1976年東京都生まれ。99年ジュンク堂書店入社。池袋本店、新宿店を経て、丸善丸の内本店勤務。 児童書ジャンルアドバイザー統括チーフ、EHONS商品開発などを担う。 書店業の傍ら、児童書レーベル「らいおんbo […] -
いまいちど、本屋へようこそ
著者プロフィール:田口幹人氏
田口幹人氏 合同会社「未来読書研究所」共同代表。 著書に『まちの本屋』(ポプラ社)、『もういちど、本屋へようこそ』(PHP研究所)がある。 「さわや書店」など岩手県内で20年以上にわたり、書店員として経験を積む。 現在は […]