NPO法人・読書の時間の活動目的は、「出版業界全体のコミュニティの力で、子どもたちと本を、学校と社会をつなぎ合わせること」である。それを実現するために、子どもたちに本と読書について考えるきっかけとして「読書の時間」という授業が提供できないか、という着想を得て、これまで全国各地で出前授業「読書の時間」を開催してきた。
少しずつ連携いただける書店さんが増えてきた。昨年からは、茨城県を中心に書店を運営するブックエースと連携し、副読本「読書の時間みと・いばらき」の作製と、水戸市内の小学校での出前授業の開催という2つを軸とした「読書の時間」事業を展開すべく準備を進めてきた。
1月中旬に完成した副読本は、茨城・水戸市内の小学5年生全員に配布され、2月に入り副読本に寄稿してくださった出版社の皆さんにも、講師として参画いただき、出前授業もはじまった。
トップバッターは、KADOKAWA児童第二編集部の大石亮太氏と青木智恵子氏で、学習まんがの世界と題した出前授業だった。アンケートには「学習まんがシリーズをもっと読んでみたいと思った」、「授業のクイズが楽しかった」、そんな感想が多くみられた。また「『戦争』だけをテーマとした学習まんががないのはなぜか?」という鋭い質問もあり、子どもたちが積極的に学ぶ様子が印象的だった。
書店さんと連携する大切さを実感した一年だった。あきらめず、地道に連携していただける書店さんを探していきたい。
(本紙「新文化」2026年2月19日号掲載)

