先日久しぶりに、業界の同世代で結成されている「大好き会」のみんなで集合した。事前にBちゃんからグループLINEに送られたミッションがこちら。
「ねえねえ、ずっと前に皆で飲んだ時に、全員黒い服着てて可愛かったの! 今回もそれやりたい! 黒い服か、赤い服か、花柄か、 水玉か! どれにする?」
結局、青色の服で集うことに。
個別には結構会うのだけれど、4人全員では本当に久々だ。会のオープニングは、BちゃんとCちゃんの推し活事情から。推しへの思いがあふれ出て止まらない、熱弁するCちゃんに「〝内側〟からしゃべってる自覚ある?」とAちゃん。Aちゃんのこういう言葉のチョイス、好きだなあ。そして絶対に迷って遅刻するDちゃんは、馴染みの店でもやっぱり迷い、今回も安定の遅刻。やっとみんなで乾杯! 安心するいつもの風景。居心地の良い空間。やっぱりいいなあと浸ってると、Bちゃんが一言。
「コーインヤノゴトシ」
柔らかな口調だから、なんだかカタカナで聞こえる。
「大変だよ! 私たち、10カ月くらい会ってないよ! このままだと、一年に一回とかになっちゃう!」
みんなも長音の伸ばし棒を意識しながらつぶやく。
「コーインヤノゴトシ」
確かに、一瞬で過ぎゆく日々を意識しないといけないとは思っているけど、漢字で表記するよりマイペース感漂う、私たちの標語。しっかり、心に刻む。今日もまた、私たちの共通言語がひとつ増えた。洋服のおそろいも楽しいけど、感覚が同じ言葉が積み重なっていくのが、とても幸せ。同じものを共有するって、その人とぎゅっと近くなった気がする。
『なつのおそろいをつくりに』(ブロンズ新社、石井睦美文・布川愛子絵)は、さきちゃんとすりちゃん、なかよしの2人のお話。たくさん遊んで、一息ついたさきちゃんは、このままずっとすりちゃんといたいなと思います。そのとき、郵便屋さんがおばあちゃんからのしましまの布を届けてくれました。2人は、仕立て屋さんのミコさんにおそろいの服をつくってもらうことにするのです……。なんとも、私たちみたいな一冊!
おそろいの服を着て、同じ感覚で言葉を発し、ますます密度の濃くなる私たち。みんなで撮った集合写真は、思った以上に青くって、笑ってしまう。
「コーインヤノゴトシ」
「今日もとなえてがんばりましょー」
LINEに浮かぶメッセージ。なんと心強いことよ。おそろいって楽しい! おそろいって無敵!
(本紙「新文化」2026年7月30日号掲載)

