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いまいちど、本屋へようこそ
第79回 「蔵と書」
スマホでなんでも手に入るこの時代に、紙の本にこだわり頁をめくる時間がもたらす価値とは何だろうか。本屋に関わる仕事しているにも関わらず、忙しさを言い訳に考えることを止めてしまっていた問いである。 大阪に生まれ名古屋で育った […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第78回 書店振興PT発足に際して
ネット通販や電子書籍の普及などを背景に全国的に書店が減少するなか、3月5日に経済産業省は、地域の書店の振興に向けた部局横断のプロジェクトチームを立ち上げた。新たな支援策を検討していくことを発表し、まずは書店の現場から実態 […] -
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第77回 夢を語る人たち
梅田 蔦屋書店の店長であり、本屋博の仕掛け人でもある北田博充さんの8年ぶりの著書『本屋のミライとカタチ 新たな読者を創るために』(PHP研究所)の刊行を記念して2月22日に、六本木 蔦屋書店で「『これからの本屋』を面白く […] -
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第76回 久しぶりに明るい話題
久しぶりに、読書推進プログラム「読書の時間」について書かせていただきたい。このプログラムを手掛けるNPO法人・読書の時間にとって、2023年度は学校図書館活性化策と同プログラムを用いたモニター授業等を、約80の自治体関係 […] -
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第75回 重要なニュースです
1月30日早朝、NHKで「本や雑誌出版情報 独立系書店にも配信へ 出版社などの団体」と題したニュースが報じられた。日本出版インフラセンターが、主に大手の書店などに対して本の販売予定や内容などを配信していたサイトについて、 […] -
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第74回 書店減少の現実
令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。そして、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、謹んでお悔やみを申し上げます。今なお余震が多発し予断の許されない厳しい状況が続いているとの […] -
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第73回 業界と界隈
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新年最初の寄稿ということで、今年の抱負と目標を記しておきたいと思う。 昨今、本を地域コミュニティのツールとして活用しようという動きや、新たに本屋をは […] -
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第72回 目をそらさず議論を
2023年最後の寄稿となる今回は、今年のもっとも重要だと感じたデータを取り上げたい。日本出版販売が「出版物販売額の実態」最新版(2023年版)を発表した。そのなかで、例年注目して推移を追いかけている調査がある。「タッチポ […] -
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第71回 季節のお楽しみ
読書週間が行われるこの季節は、すごく楽しみな講座がある。 JPIC読書アドバイザー養成講座である。 受講した皆さんは、自己の教養を高めるとともに、企業における社員教育の一環、地域での活動やご家庭などで創造的に「読書の効用 […] -
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第70回 読書に関する世論調査
読売新聞社は、秋の読書推進月間に合わせて「読書推進月間 読売世論調査」を実施し、調査結果を紙面で公表した。2019年の調査をもって毎日新聞社が72年間続けてきた読書世論調査を打ち切ったことで、読書に関する実態がつかみづ […] -
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第69回 情報のハブとしての本屋
数年来、未来読書研究所では、自治体や地域の運営に携わる方々に、「本を活用した地域づくりの拠点を設けませんか」とご提案し続けている。地域づくり・地域コミュニティづくりの中核として新しく本とのタッチポイントを活用しようという […] -
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第68回 書店二次卸について
二次卸とは、商品を卸売業者から仕入れ、次段階の卸売業者や小売業者に販売する中間卸をいう。 今年に入り、この二次卸の業者の廃業と事業休止による小売業者からの相談が相次いでいる。個別具体的な案件は申し上げられないが、概要はこ […] -
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第67回 軽井沢にて
軽井沢町で開催された「軽井沢ブックフェスティバル2023」に参加した際、中学生と高校生の2人から声をかけられ〝「本を通して人がつながる本日和」事業計画書〟と記載されたチラシを手渡された。 軽井沢町内の小中高7校から選ばれ […] -
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第66回 どこまで耐えられるか
仕方ないよ、今年の夏は例年以上に暑かったもの。そう言い聞かせながら前月の電気料金の請求書を眺めていた。光熱費の高騰が深刻さを増している。 さらには、10月4日からは最低賃金が引き上げられる。1月に続く今年2回目の引き上げ […] -
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第65回 猛暑の思わぬ影響
灼熱の日本列島という言葉がぴったりくる猛暑日続きの今夏。朝晩は涼しさを感じられるようになったが、日中はまだ暑い日が続いている。猛暑は書店の売上げに、どのように作用したのだろうか。予想してなかった形で来年度にも、大きな影響 […] -
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第64回 必要なのは調査と公表
自民党の議員連盟「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」(書店議連)が4月28日に第一次提言(たたき台)を示してから数か月が過ぎ、徐々に各提言に対する具体的な施策が示されつつある。 書店を取り巻く危機的状況 […]